コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2017年1月31日火曜日

おすすめの切り花植物リスト


ガーデンイラストレーテッド誌の2016年最後の特別号「植物特集号」に、新進気鋭のガーデナーでフローリストでもあるジェームズ・ホーナー氏が、4つのテーマで切り花のコンビネーションを選んで紹介しています。
彼は2010年にイギリスのイースト・サセックス州にあるグレート・レクスターの第一回のクリストファー・ロイド奨学金を得て、グレート・レクスターに住み込んで園芸を学び、2014年のチェルシー・フラワーショーの最高賞を取った庭に関わり、その後ヨーロッパ各地で植物の植栽についてデザイナーとコラボして活躍しています。





最初はPorcelain(磁器)をテーマにした切り花


① Dahlia 'White Ballet'
② Dahlia 'Cafe au Lait'
③ Sanguisorba tenuifolia var. alba 'Korean Snow'
④ Clematis 'Bill MacKenzie'
⑤ Francoa ramosa 'Alba'
⑥ Bidens aurea 'Mexican White'
⑦ Rubus 'Benenden'
⑧ Solanum laxum 'Coldham'
⑨ Eryngium ebracteatum var. poterioides
⑩ Chrysanthemum 'Esther'
⑪ Ammi visnaga
⑫ Astrantia major white seedling



次はPort wine(ポートワイン)



① Symphyotrichum lateriflorum var. horizontalis
② Lespedeza thunbergii
③ Sanguisorba tenuifolia 'Henk Gerritsen'
④ Daucus carota 'Dara'
⑤ Dahlia 'Karma Choc'
⑥ Vitis vinifera 'Purpurea'
⑦ Origanum laevigatum 'Herrenhausen'
⑧ Setaria macrostachya 'Will Scarlet'
⑨ Limonium platyphyllum
⑩ Chrysanthemum 'Ruby Mound'
⑪ Salvia 'Indigo 'Spires'
⑫ Begonia 'Benitochiba'
⑬ Persicaria orientalis



三番目はRust(錆色)



① Chasmanthium latifolium
② Glycyrrhiza yunnanensis
③ Actaea simplex (Atropurpurea Group) 'Brunette'
④ Dahlia coccinea 'Mary Keen'
⑤ Chrysanthemum 'Salmon Allouise'
⑥ Cyoerys vegetus
⑦ Anthriscus sylvestris 'Ravenswing'
⑧ Dipsacus pilosus
⑨ Helenium 'Sahin's Early Flowerer'
⑩ Dahlia 'Cornel Brons'




最後はHay(干し草)


① Sanguisorba 'Pink Brushes'
② Miscanthus 'Saturnia'
③ Aster glehnii
④ Sorghum nigrum
⑤ Artemisia lactiflora
⑥ Calamagrostis x acutiflora 'Karl Foerster'
⑦ Cestrum parqui
⑧ Patrinia aff. punctiflora
⑨ Anaphalis margaritacea var. yedoensis
⑩ Selinum wallichianum
⑪ Briza maxima

Find out more about James's floristry business at jameshornerfloristry.com







2017年1月18日水曜日

スズメを救おう 絶滅に瀕する野鳥たち




前回に引き続き、雑誌ガーデナーズワールドの一月号の記事の紹介です。

雑誌の表紙にもなっているこの記事は、数を大きく減らしてきた野鳥たちについて書かれています。

スズメ(日本のスズメとはちょっと種類が違います)やその他の庭に来る野鳥たちが数を減らしており、英国王立鳥類保護協会のエイドリアン・トーマス氏は野鳥を助けるために、それぞれの人たちができることを述べています。

トーマス氏は、「私が子供のころの1980年代に、裏庭にくる野生動物たちの数を日記に書いていました。今は私の母が住んでいますが、明らかに数が減っているのです。このような野生動物の現象は全英で見られ、その原因は主に都市化による環境の変化と考えられます。殺虫剤や庭の舗装なども野生動物に対する脅威になっています。しかし、皆さんの庭は少なくとも一つの種類のレッドリストの鳥のすみかになるチャンスがまだあるのです。このあとに述べているような行動計画に従って取り組めば、庭の野鳥の数を増やすことができると思います。」と書いて、数を減らしている鳥の種類を紹介しています。



スズメは70%減っているそうです
生まれて最初の冬を越せないことが多いらしいですが、
その明確な原因はまだ不明とのこと
助ける方法は、冬には種や脂肪の餌、春や夏は餌用の虫の幼虫を与える
スズメ用の巣箱をかける
野菜畑で害虫を食べてもらう

その他の野鳥として、
ホシムクドリ(90%減少)
ウタツグミ(57%減少)
ハシブトガラ(74%減少)
スポッテッドフライキャッチャー(89%減少)
ウソ(39%減少)
アオカワラヒワ(34%減少)
を紹介しています


そのあとに、10の行動計画が書かれています。
①健康に良いえさを与える
②餌やり器を清潔にする
③バードバスに水を満たす
④花壇に堆肥などをマルチングする
⑤巣箱をかける
⑥低木を植える
⑦植物の種を枝に残す
⑧農薬を使わない
⑨小枝を束ねた虫のすみかを置く
⑩餌となる虫を提供する


この記事と関連して、簡単なバードバスの作り方も紹介しています。

素焼きの植木鉢をひっくり返して
その上に釉薬をかけた受け皿を
接着剤で固定して
小石を入れて完成
あとは、いつもきれいな水をためておくようにします


ワイルドライフ(野生動物)の保護は、しばしば園芸の雑誌にも取り上げられており、イギリスでは大変重要視されています。昨年の9月号にも似たような記事が掲載されて、このブログでも紹介しています。




2017年1月10日火曜日

ガーデニングは健康保険制度の助け役になる?




新しい年を迎えてもう10日になりましたが、
今年の最初の記事は・・・

「ガーデニングが健康保険制度の助けになるか?」

・・・雑誌ガーデナーズワールドの一月号に心電図のようなイラスト(小さな4枚の葉をつけた枝も描かれてます)で目立っている記事です.






記事の最初は
「ガーデニングが体も心も癒してくれるという証拠が増えてきているが、はたしてガーデニングが悪化してきているイギリスの健康保険制度にとっての妙薬になるかどうかを聞いてみた」、という小見出しがついています.

本文では

 地域かかりつけ医で医学部教授のマイケル・ディクソン先生は「ガーデニングはとても大きなインパクトがある。かかりつけ医に受診する人の中に、薬ではなく活動的な生活や社会参加、自然とのふれあいが必要な人がたくさんいて、そういう人々にはガーデニングに勝るものはない」と続けます。ボランティアやチャリティーで運営されているさまざまな活動を紹介しています。

 そして、英国内ではたくさんの社会参加プログラムの処方が薬の処方に代わって行われているようです。昨年5月に出された「庭と健康」と題した報告書によれば、ガーデニングは活動性を上げ、心の健康を増進し、認知症を近づけず、肥満を減少させたそうです。

 ガーデニングはまた、病院での治療の一環として病院内にガーデンを作って利用することが増えてきているそうです。

 2020年までに220億ポンド(3兆円)にも達するといわれている英国の健康保険制度の赤字を減らすのに、ガーデニングが大きな役割を果たすことが期待されているようです。