コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2016年9月30日金曜日

「地中の宝石」 春咲き球根



明日から10月、春咲きの球根の販売も本格化して、いよいよ植え付けの季節が来ます。早いものは1月から花を咲かせ始め、多くの春咲き球根は5月ごろまでに咲きます。しっかり根を張ってから葉を地上に伸ばしてきて花を咲かせるので、植え付けは遅くなるとうまく咲かないこともあり注意が必要です。

Gardens Illustrated誌の10月号には、Jewels in the ground (地中の宝石)と題して、5名のガーデンデザイナーたちが、自分のお気に入りの春咲き球根植物を紹介しています。見たこともないような花も多く、多彩な花たちにとても惹かれますね。

最初はJinny Blomさん(女性)のお気に入り






次は、Alison jenkinsさん(女性)のお気に入り



三番目は、Nigel Dunnettさん(男性)のお気に入り





4番目は、Declan Buckleyさん(男性)のお気に入り




そして最後の5番目はAnnie Guilfoyleさん(女性)のお気に入り


7 Hyacinthroides non-scripta
(イングリッシュブルーベル)



2016年9月24日土曜日

放送大学でイングリッシュガーデンの歴史について学べます



イングリッシュガーデンにはいろいろなスタイルがありますが、それは何世紀かにわたるイギリスでの庭造りの歴史が背景になっています。また、大航海時代をへて世界中から珍しい植物を持ち帰ったプラントハンターたちのおかげで、イングリッシュガーデンは今のようなきわめて多彩な植物から構成されるようになったようです。

このような歴史を、ヨーロッパへのロケや、多くの写真などを使って、15回にわたって解説されます。各回のテーマは下のようになっています。





放送予定は、10月1日(土)より、毎週土曜日の午後1時からです(45分間)。放送大学は全国どこからでも特に手続きなく、衛星放送の231チャンネルで無料でだれでも視聴できます。関東地方では地上波でも見られます。








窓辺の植物

クリスマスツリーのイギリスでの始まり


講義の内容は http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/pdf/1554808.pdf で見ることができますから、詳細を知りたい方はそちらをどうぞ。



イングリッシュガーデンの歴史を詳しく知りたい人には、「英国庭園を読む」をお勧めします。副題は「庭をめぐる文学と文化史」となっていて、それぞれの時代の庭に関係する文学を引用して、たいへん興味深い内容となっています。引用文には和訳もついています。







2016年9月17日土曜日

ワイルドライフの保護



イギリスでは生態系に配慮した庭づくりの話題がよくテレビや雑誌に登場します。化学肥料を使用せず、有機物のリサイクルにより行い、庭に多様性を持たせて、病害虫の発生を最小限にすることで農薬を使用しない、いわゆるオーガニック・ガーデニングは日本でもたくさんのガーデナーが実践しています。さらに、野生生物が来やすく、棲みやすくすることに重点を置いた庭づくりへの取り組みも始まっています。

Gardeners’ Worldの9月号にもIt’s time to make changes (今こそ変える時)という記事が載っています。Chris Packhamが野生生物を助ける方法、そのためにすぐに止めたい悪い習慣について書いています。彼は 自然主義者で、自然写真家、テレビの司会者、そして作家として活躍、80年代にはこどものための自然番組 The Really Wild Showで有名になり、2009年からはBBC放送の自然シリーズSpringwatchのプレゼンターをしています。

<野生生物を助ける5つの方法>





①池をつくる: これをつくるだけで庭にくる生物の種類が大幅に増えます






②芝生の一部を伸び放題にする: マルハナバチが安心して巣をつくる場所になります

③ツタを育てる: ツタは秋の花の蜜が冬越しする昆虫の大切な食料になり、果実は鳥のえさになりますし、鳥やコウモリの棲みかににもなります




④蜜が多い花を育てる: 庭に花が咲く時期をできるだけ長くして昆虫たちのえさにします。八重咲きの交配品種の花は蜜を吸いにくかったり蜜ができなかったりしますから、一重の花がよいようです

⑤鳥の棲家を増やす: 鳥の巣箱は多すぎることはないので、たくさん庭につくりましょう。鳥の種類に応じた巣箱を用意しましょう





<すぐに止めたい5つの悪い習慣>



①燃やしてはいけない: 庭で切った植物は燃やさないようにして、二酸化炭素を出さないようにしましょう。積み上げる場所を探して、できるだけ堆肥にして利用しましょう

②きちんとし過ぎない: 庭をきれいに整えすぎないようにしましょう

③池を綺麗にし過ぎない: 池の中身を全部処分すると、野生生物が皆んな滅びてしまいます。定期的に半分ずつ掃除するようにしましょう

④チェーンソーは使わない: これを使い始めると止められなくなって、切る必要のない枝や木を切り倒したりしがちです

⑤鳥のえさ台は綺麗に: 鳥たちに病気が広がらないようにえさ台や水場はいつもきれいに保ちましょう


ハリネズミは木の枝や葉っぱの下に巣を作ります


別の記事には野生生物たちのための集合住宅づくりも紹介されています。これは楽しそうで私もちょっと作ってみたくなります。







2016年9月14日水曜日

BBC放送版”劇的ビフォーアフター”番組は今どきの’イングリッシュ’ ガーデンの作り方がよくわかる



荒れてしまった庭をどうかしたい、マンネリ化した庭を一新したい、何もないところに一から庭づくりをしたい、など新たな庭造りの動機はいろいろあると思います。テレビ朝日系列で放送されている大改造!!劇的ビフォーアフターという番組で庭のリフォームも時々出てきますが、イギリスのBBCも似たような番組を作っています。ガーデンレスキューというタイトルの番組です。




この番組ではガーデナーでテレビの司会者などをして有名なチャーリー ディモックさんと、チェルシーフラワーショーで最年少で受賞したイギリスのガーデン界アイドルのリッチ兄弟が出演しています。



Charlie Dimmock

リッチ兄弟


一般からのリフォームの依頼を受けて(BBCのホームページで依頼を受け付けています)、三人が現地に赴いて、庭の状況を確かめ、依頼者の要望、予算などを聞き、それぞれがガーデンプランを立てます。




そして、それぞれのプランを依頼者にプレゼンして、






依頼者はどちらか一方を選びます。(この回は、リッチ兄弟のプランが選ばれました)





庭のリフォーム作業は3人が協力して行います。造園関係のいろんな専門の人たちも手伝います。






そして、いよいよ依頼者にお披露目の日、工事中は見られないようにしているのは、劇的ビフォーアフターと一緒です。見た瞬間、驚きと喜びの表情をみせるのも一緒(笑)




これが、この庭のビフォー状態で、道路から丸見えで敷石と砂利だけのスペースだったのが、





板塀でプライバシーが守られ、いくつもの花壇ができて、バーベキュースペースもでき、素敵な庭になりました・・・ といった感じです。




シリーズはたくさん作られて、いろいろな庭造りのプランや過程がみられて、今のイギリスの普通の人たちのイングリッシュガーデンの今を見る事ができます。英語はチンプンカンプンでも、動画でみればほとんど納得です。

このイギリスの番組「ガーデンレスキュー」は、BBCのホームページでは日本からは見る事ができませんが、YouTubeで’BBC Garden Rescue’で検索すれば番組をみることができます。一度、ご覧になって、イギリスの普通の人たちの庭づくりをご覧になってはいかがでしょうか。面白いですよ。













2016年9月11日日曜日

ツタによる壁面緑化の応用



ツタの這った壁や塀はとても雰囲気がありますね。落葉性のツタは紅葉が美しく、常緑性のツタは冬も寂しくなりません。ただ、直接家の壁に這わせるのには抵抗のある方が多いようです。

8月号のイギリス園芸雑誌 GARDEN ILLUSTRATED 誌のSMALL GARDENSという記事に下のような写真が掲載されています。アメリカのランドスケープ・アーキテクト学会の賞を受賞したサンフランシスコにある現代的な庭ですが、私は庭の隅にある小さなスタジオの壁一面をおおっているツタの緑に目が釘付けになりました。







別の写真をみると、壁に直接這わせている訳ではなく、その外側に金属性の細かい格子に絡ませているのが分かります。写真の説明にも木製の壁へのダメージを避けるために金属製の格子を壁から少し離して囲んでいると書いています。なかなかいいアイデアです。我が家でも以前から、庭の板塀(トレリス)に直接つる性植物(クレマチスなど)を這わせたくないので、溶接金網をトレリスの手前に設置したりしています。





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この記事を見ていて、我が家の庭のベンチに、ツタに覆われるアーバー(木製あるいは金属製のアーチ型やドーム型などの構造物で、バラなどのつる性植物を絡ませたり、下にベンチを置いたりして使われている)を作ることを思いつきました。庭の一番高いところにあり、眺めのよい所ですが、日差しを避けたり、隣地の上からの視線をさえぎったり、可能なら雨もしのげるようなものを作りたいと以前から思っていたからです。


材料は、コンクリートの補強に使われる溶接金網で、鉄筋も支柱として使います。溶接金網は猪よけにもよく使っています。1×2メートルの大きさで1枚400円前後です。ベンチの幅が180センチ程度でしたので、両脇と後ろに2枚ずつ、屋根に1枚の5枚を使い、奥行きは75センチ程度に電動カッターで切断して使用しました。金網同士の連結には使い勝手のよいアルミ製の針金を使用しています。針金で連結するだけでぐらぐらはしなくなります。横にずれないように両脇に鉄筋を地中に差し込んで固定します。最後に上の金網の直下に、黒のプラダンを傾斜をつけて固定(切断してあまった金網の一部を下支えに利用)して出来上がりです。視線や日差し、雨もよけて、ツタが上をおおったときの枯葉や虫などの落下も防いでくれるでしょう。


最後に、アーバーの足元にツタの苗をうえつけて完成です。溶接金網や鉄筋は錆びるととても植物となじんで溶け込みます。最初のうちは赤い錆びですが、次第にこげ茶色になってきて目立たなくなります。

ツタの誘引などの作業もこれから必要ですし、完全におおってくれるまで、2,3年かかるかも知れませんが、きれいに緑で覆われる日が楽しみです。

溶接金網のセールがあっていたので、材料費は3千円あまりで済みました。