コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2017年9月24日日曜日

プールのあるガーデン その1


池やプールのある庭はあこがれですが、今月のガーデンズ・イラストレーテッド誌ではたくさんの実例を紹介しています。広い庭だけでなく、比較的狭い庭の例もあり、まさにプールという感じのものから、見かけは自然な池なのに泳げるプールまでいろいろです。

今回はその最初に紹介されている、350平米という比較的狭い三角形の庭にプールを作った例を紹介します。

オランダのアムステルダム郊外にある庭です。長い年月放置されていた庭を新しいオーナーがガーデンデザイナーに依頼してプールのある秘密の庭をつくりました。


オーナーのできるだけ長いプールで泳ぎたいとの希望を考慮して、プールは土地の形状に合わせ細長い腎臓の形とし、その周囲にハードウッドを使ったデッキを設けています。

さらにその周りには、ヨーロッパイチイを低く剪定した生垣やススキで囲み、さらにプラタナスやクリなどの樹木で囲んで、シークレットガーデンの雰囲気を作っています。





本当に素敵な庭、こんなシークレットガーデンでゆったりと過ごしてみたいですね。

2017年9月1日金曜日

都会の庭の問題解決法


都会の狭い庭での問題をニック・ベイリーが解決のお手伝い、都会のオアシスをつくります。


★最初の問題は・・「よそのお家から庭が丸見え」

 建てこんだ住宅街や周りに高い建物があったりすると、いつも見られているようで落ち着きませんよね。

そんなときの解決法、その1は・・パーゴラ
 常緑性のつる性植物を登らせれば、プライバシーが一部分ですが守られます。



解決法、その2は・・草丈の高いグラス
 ススキなどが通行人の視線から窓を見えにくくします。



解決法、その3は・・トレリスのパネル
 格子の大きさや這わせる植物にもよりますが、しっかりプライバシーを守ります。



★次の問題は・・「生き物がいない」

 生き物が来る庭にするには、食べ物、隠れ場所、巣を作る場所、そして水が必要です。
 うまくこれらを提供すれば、昆虫や鳥、哺乳類などが都会の小さな庭や、バルコニーにさえ来てくれるでしょう。

解決法 その1は・・鳥の餌やり器
 天敵から襲われない場所に2つ以上とりつけましょう。餌も小さな種やナッツなどを鳥の種類に応じて用意しましょう。



解決法のその2は・・木材と石のホテル
 いろいろな虫やカエルなどの住処になります



解決法 その3は・・緑の屋根の虫ホテル
 ハナバチやテントウムシなどが卵を産む場所や冬の住処になります。




★3つ目の問題は・・「見た目は悪いけど必要なもの」

 機能的に必要だけどあまり見た目の良くないものってありますね。結構スペースをとったりしますが、うまく庭と調和させて目立たなくする方法のヒントです。

解決法 その1は・・アップサイクル
 リサイクルしてより役立つ利用をするアップサイクルが盛んになってきています。パレットを自転車の固定具につかうことで、とても機能的かつスタイリッシュに生まれ変わります。



解決法 その2は・・小屋を目立たなくする
 目立たない濃い色に塗る、常緑の生垣や竹、つる植物を誘引したトレリスなどで隠す、といった方法があります。



解決法 その3は・・ごみ入れやリサイクル容器を隠す
 できれば隠す場所の上にも植栽ができるようにすると、スペースが有効利用できます。



★4つ目の問題は・・「保管スペースがない」

 狭い庭であっても、肥料や園芸用の道具、じょうろ、支柱などは必要です。でも狭い庭ではわずかのスペースも貴重。そのなかで上手に保管場所を確保する方法です。

解決法 その1は・・背が高く奥行きが短い棚をつくる
 そして棚の上にも植物や魅力的な雑貨をおくのもよいですね。



解決法 その2・・収納兼用の腰掛けスペース
 散らかりやすい園芸道具やおもちゃなどを安全に目に入らないところに保存できます。



解決法 その3・・収納場所の上にも植栽を可能にする
 作業しやすい高さの植栽スペースができます。自作するか組み立てキットを購入で。



★5番目の問題は・・「やせた土」

都会の庭は薄い土壌、栄養分のない土のことがしばしば。有機物を加えると土壌が改良されますし、培養土と入れ替える方法もありますが、ここではコンテナを使うアイデアを紹介。

解決法 その1・・作り付けのプランターやレイズドベッドを使えば、良質の培養土を入れられて問題解決です。



解決法 その2・・特殊な土壌を必要とする植物の栽培にはプランター
 酸性土、特に水はけの良い土、などでも、プランターなら容易です。



解決法 その3・・栄養に富む培養土を入れたレイズドベッド
 普通の畑に比べてずっと蜜に植え込んで栽培が可能です。



★そして最後の問題は・・「栽培スペースがない」
 
 バルコニーやデッキ、テラスなど土ではなく硬い表面のところが都会の庭では多くて、しばしば植栽スペースはたいへん限られます。そんなところでもプランターはもちろん、いろんな工夫で植物は育てられます。

解決法 その1は・・壁面緑化
 垂直の壁や塀などで植物を育てる方法で、オンラインで便利な道具が売られています。



解決法 その2・・簡単なパウチ・プランター
 どこにでも掛けられて、いろんなものが育てられます。



解決法 その3・・四角い植木鉢
 植木鉢どうしが隙間なく並べられ、角にもぴたっと嵌るので優れています。



都会の狭い庭、ベランダでも、工夫をすればいろんな植物が育てられ、美しい庭にできそうですね。

2017年8月20日日曜日

美しく全体が調和した小さな庭


小さい庭の3つ目はガーデンデザイナーのヘレン・デ・ウィッテさんの自邸の庭です。ビクトリア時代に建てられたタウンハウスにある庭の広さは5×8メートル。もともとあったボーダーガーデンと芝生を取り払って、硬い構造物を使ったデザインを基本に植栽を加えてうまく調和させています。

彼女はルイヴィトンやラルフローレンなどの高級ブランドのマーチャンダイザーを以前していましたが、ガーデンデザインを学びなおしてデザイナーとなった経歴を持っています。

家の外壁と隣地との境界のフェンスが同じ現代風の素敵な栗の木材を使用して作られ
家と庭をつないでいます

園路とテラスに使われているレンガがロンドンの建物の壁のレンガと美しく調和しています
そしてこの壁にはテイカカズラとジャスミンが覆っていく予定です
一方、庭の両側のチェスナットの板のフェンスには植物は絡ませないようにしています

白い花をつけるリベルチア・フォルモーサの園路がテラスへ導きます
常緑のその葉が季節季節の花、
チューリップやゲラニウム、ペンステモンなどとよいコントラストを与えます

鉢植えのケマンソウやアスチルベの花とシダが日陰の一角を明るくしています

ベルギーから取り寄せた自然な感じのレンガ




ヘレン・デ・ウィッテさんの硬い構造物を使った庭の5つの秘訣

①小さい庭では硬い構造物が四季を通じて骨格を提供する
 硬くて大胆がよい。植物も構造物として存在し少し軟らかさを提供

②硬い構造物は常に存在することを忘れずに
 構造を変化させるのは大変でお金もかかるので、植物を変化させて楽しむ
 使用する材質は多くても三種類以内がよい

③必要なのは均一性(uniformity)ではなく統一性(unity)
 ヘレンはインテリアに木をたくさん使い、庭にも同様に木を使う

④隣との境界は小さな庭では大変重要
 フェンスや壁の緑化のバランスをうまくとる。材質を見せたい場合は植物はからませない

⑤小さな庭でも秘密の場所は確保すべし
 ヘレンの庭の奥にあるテラスは、シデの生垣により見えにくくしてある


2017年8月18日金曜日

プライバシーを大切にする小さな庭


ガーデンイラストレーテッド誌に掲載の小さな庭の2つ目は、ガーデンデザイナーのバーナデット・デン・ビーマンさんの自邸の庭です。

彼女は25年前にオランダのオスにあるこのタウンハウスに引っ越しました。当時は紅葉スモモの木が庭の隅にあるほかは芝生だけの100㎡ほどの庭だったそうです。ここの欠点はプライバシーがなかったこと。まわりの家から丸見え。子供たちが大きくなって芝生が不要になってから、自分自身のためのプライバシーを大切にする庭造りを開始。

庭を長く見せるように、細長い池を中央に配置。池の縁は腰かけるのにちょうどよい高さと幅になっています。池の横のヨーロッパイチイの生垣は、腰かけると視線をさえぎり、たって歩くときには視界を妨げない高さに剪定されています。

彼女は顧客にプライバシーをすぐに確保できるように成木を植えることを勧めます。この庭にはアメリカキササゲが中央に2本、ヨーロッパブナが南側の縁に3本植えられて、庭に日陰をつくり周囲からの視線をさえぎっています。

庭は全体に日陰になるために、日陰でもよく育つ植物・・シダ、ギボウシ、サラシナショウマなどが植栽されています。茂った植物が幾何学的な強い直線を和らげてくれています。

長方形の高めに作った池とレンガの園路が視線を建物からそらし、
ひろい空間を感じさせます.
シュウメイギクやシダ、デルフィニウムなどの植栽が直線を和らげます

家の横には石板を敷き詰めた小さなテラスは周りから見えにくいところにあり
家族で食事をする場所になります

細長い池の横に咲くシュウメイギク

テラスの上には金属製のフレームに取り付けた日除けシェードがあり
ダイニング用のテラスを涼しくしてくれ、視線もさえぎってくれます

葉色の明るい植物や敷石が日陰の庭が暗くなりすぎないように配置されています
レンガの壁にかけられた鏡や壁沿いの明るい葉色のギボウシも光を反射し、庭を広くみせています

細長い池に直交してデッキの板やレンガを並べて庭に長さとともに幅広い幻覚をみせます

ガウラ、ワレモコウ、ロシアンセージなどを混植





2017年8月14日月曜日

スタイリッシュな小さい庭


タウンハウスやシティハウスではたいていは狭い庭しかありません。でも日々の生活での息抜きや週末のランチ、家族の友人との集まりなどに役立てることも可能です。庭は庭に入って見るだけでなく、家の中から眺めることも多いですね。ガーデンイラストレーテッド誌の8月号では小さい庭で役立つアイデアを5つの庭を通して紹介しています。




最初に紹介している庭はガーデンデザイナーのデクラン・バックリー氏による庭で、直線的に仕切ることで、傾斜のある荒れたグラスの庭を一年中興味の絶えないダイナミックな庭に変えています。デクランは街中の小さな庭の問題点をスタイリッシュに解決するのに長けていて、このロンドンの南東部にある庭に訪れた際にはいつものように家のすべての窓から庭を眺めてからデザインを始めました。この庭のオーナーの希望は美しい姿の植物と社交の場でした・・

このわずかに傾斜のある庭では、少しずつ段差のある区画の花壇の集まりとし、
一番手前には草丈の低いヒメツルニチニチソウと低木のトベラ、そしてウラハグサを植栽

最大のインパクトを狙ってデクランは一種類の植物をまとめて植栽し、
直方体に剪定したボックスウッドと一緒に直線的に配置、
アガパンサスやバーベナが季節により彩りを放ちます.

傾斜は3段の異なる花壇とし、オークを使って土留めをしています.

前面ガラスの壁はこの庭のデザインと一体のもので、
庭のグラス類などがこの時期は眺められます.

プラスチックのイスのターコイズの色が、
濃い色に塗られたオークの土留めを背景に際立っています

板張りのデッキが家と庭をつなぐ役割をし、
シダやグラスとの相性もとても良い

デッキと同じ木材を使ったベンチが植栽を取り囲み
腰掛ける場所を提供しています.
ベンチの下に隙間があり、中に浮いているかのように見せています.


デクラン氏の小さな庭の植栽プランの5つの秘訣

①まず冬にどう見えるかを考える
 常緑の植物の割合を大きくすると季節毎の興味がつくられる

②垂直な面を忘れずに
 壁を植物を育てるのに利用して、境界をぼやかして広くみせる

③小さな庭こそ大きく考えよ
 多数の種類を少しずつでなく、選りすぐった植物を大胆に使う

④背の高い植物も怖がらずに使おう
 全体が見えないと小さくても大きく見える

⑤ボックスウッドの代わりにニシキギも良い
 小さな鉢植えにして育てると2年ほどで立派に育つ


・・・他の庭もこれから紹介していきましょう。