コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2017年5月26日金曜日

酸性土壌を好む植物


植物には土壌のpHによって育ちやすかったり育ちにくかったりして、植えつけるときには注意が必要です。日本では酸性土壌が多く、野菜を育てる場合は特にpHの調整を苦土石灰などで行うことがよくされています。

今月号のガーデナーズワールド誌では、キャロル・クレインさんが酸性土についての解説と、彼女のお気に入りの酸性土壌を好む植物の紹介が掲載されています。

土壌のpHは試薬を使って計測する方法や器械を使った方法がありますが、キャロルは酸性土壌とアルカリ土壌とを簡単に見分ける方法としてアジサイの花の色を紹介しています。もしアジサイの花が青かったら酸性、ピンクだったらアルカリと考えてよいとのこと。さらに、ツツジやマグノリア(モクレン)が元気に育っているなら酸性土壌ということも。

お庭の土が酸性土壌であれば、世界中のたくさんの酸性土壌を好む植物を育てることができるのです。マグノリアやコーヌス(ヤマボウシなど)は酸性土が大好きです。ヘーゼルやスキミア、ドウダンツツジもそうです。酸性土壌を好む植物は細い繊維状の根を浅く張る性質をもっていることが多く、植え付けるときには根鉢の大きさより広く穴をほりますが、あまり深く掘る必要はありません。たくさん有機質をすきこんで植えますが、石灰質を多く含むものは入れないようにします。

赤橙色のアザレアとキャロル

キャロルのお気に入りの酸性土壌を好む植物が写真入りで紹介されています。

①サンギナリア
 ポピーと同じケシ科の植物で4月から5月に純白の八重の花をつける
 草丈20センチ
②セイヨウハナズオウ
 ユダの木として知られ、春に葉が出るまえに紫色のマメ科の花が咲かせる
 樹高8~12メートル



③カウチンプリムラ
 一般的にプリムラは酸性土壌を好み、ベルベットのような花びらのこの品種は特にかわいい
 草丈15センチ
④トリリウム・クロロペタルム
 トリリウムは中性から酸性を好み、爬虫類の紋様のような葉と濃い色の三枚の花弁の花のこの品種がとくにお気に入りです
 草丈50センチ



⑤ヤマボウシ
 強い酸性土壌を好み、春の終わりに白い花をつけ、秋は紅葉します
 樹高4~8メートル
⑥ヒメコウジ(チェッカーベリー)
 樹高の低い低木で常緑、冬には葉が色づき、赤い実をつける
 樹高50センチ



⑦イロハモミジ「大盃」
 ほとんどのモミジの仲間は酸性土壌で育ちますが、強い日差しや風から守ってやる必要があり、成長が遅いので狭い庭に向いています
 樹高2.5~4メートル
⑧オオヤマレンゲ
 比較的低い樹木で赤い雄しべをもつ白い花が枝垂れて咲き、香りがあります
 樹高4~8メートル



2017年5月25日木曜日

チェルシーフラワーショーのテレビ番組(その2)

第2回


有名人やVIPが訪れる様子をニッキー・チャップマンとジェームス・ウォンが伝えます。ニッキとジェームズはリッチ兄弟(BBCの庭のビフォーアフター番組であるガーデンレスキューに出演しています)に話し、ラジオ2チャンネルの番組「フィールグッドガーデン」の有名人たちと会います。
キャロル・クレインはグレートパビリオンの植物の世界ツアーに出かけます。最初はアフリカ・・

佐賀県にある花水木コーポレーションの野田珠晃氏のガーデン「葉隠れ」も紹介されています。ニッキーが畳を使ったベンチに腰掛けて紹介しています。





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第3回


ソフィー・ラワースとジョー・スウィフトは、王室の訪問の模様を紹介。クリス・エヴァンスとメアリー・ベリー、ラジオ2チャンネルの「フィールグッドガーデン」を紹介、そして壮大な庭園と展示品のいくつかを見てまわります。









チェルシーでは常連の石原和幸氏の「御所の庭、壁も戦争もない」と題した庭で、アーティザン(庭師)部門でゴールドメダル受賞が決まりました。








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第4回


モンティ・ドンとジョー・スウィフトは2017のチェルシーフラワーショーでBBCの2チャンネルでの一週間の放送を開始し、ショーの庭園についての彼らの最初の意見を交換します。世界で最も権威のあるフラワーショーからあなたに最高のものを紹介するために、アダム・フロスト、キャロル・クライン、ジュリエット・サージェントとフランシス・トフィルが参加します。
ジョアンナ・ラムリーは植物への彼女の長年の情熱を共有するために参加します。


この回でも石原和幸氏の庭をアダムが紹介しています。

最後のほうでエリザベス女王の訪問の様子もまた出てきます。





2017年5月24日水曜日

チェルシーフラワーショーの様子を毎日伝えるBBCのテレビ番組


イギリスBBC製作のチェルシーフラワーショーの特別番組が毎日放送されていますが、その第1回をここで紹介します。



チェルシーフラワーショーが1913年に始まったことなど歴史の紹介もあります。


ガーデナーズワールドでお馴染みのキャスターが続々登場します。




メインの通りには8つのショーガーデンが今年は作られています。その一部が紹介されています。全般的に最近の傾向はナチュラルな、あるいはワイルドなガーデンが主流となっているようです。

この庭はメインの通りから見えないように作られた今までで初めてのガーデンです



次の庭はロンドンのコベントガーデンがモチーフになっているガーデンです


フラワーショーを影で支えるナーセリーの話もあります。

さらにたくさんのフレッシュガーデンやアーティザンガーデンも出展されています。







司会者たちは、番組の終わりに香りのある植物についてなど話をして、次の日の番組予定を紹介して終わります。




YouTubeで見られます(見られなくなることがあります)




2017年5月23日火曜日

チェルシーフラワーショー2017開幕


英国ロンドンではチェルシーフラワーショーがいよいよ開幕しました.
初日の22日は王室やプレス関係者など招待者のみに公開され、23日から一般公開です.
ネットニュースのEXPRESSではその様子を伝えています.



エリザベス女王はフィリップ殿下とショーを見学され、王立園芸協会の会長が案内をされたそうです. 

ケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃)はグリーンの花柄のドレスで来場、ガーデンコンテストのデザイナーに話を聞かれています.


そして、モデルで女優のケリー・ブルックさん、その美しさはお花にまったく負けていませんね.


大女優ジュディー・デンチさんは、自分の名前が付けられたバラをみて感激されています.


ダウントンアビーで有名な俳優のヒュー・ボナビルさんは、自分のガーデニングについて語っています. 


シャクヤクの花の髪飾りをつけたモデルさん


ブレストキャンサー・ナウ・ガーデン


奇抜な衣装


流木を使った動物の彫刻



昨年の英国国民投票でEU離脱が決まった直後の今後の経済に不安が広がった時期に今年のフラワーショーへの協賛が募られたため、企業からの協賛が少なく、今年のショーガーデンは例年になく少なくなったそうですが、それでもイギリスでもっとも盛大なフラワーショー、一度は行ってみたいですね.

2017年5月16日火曜日

ビタミンCたっぷりのローズヒップシロップ



 ノッティンガムシャーに住むイギリス人のケイティ・トッドさんが雑誌ミスターパートナーに連載している「突撃!イギリスのごはん」で、野バラの実(ローズヒップ)を使って作るシロップにまつわる話を紹介しています。


ローズヒップと幼少期の母の思い出

「・・鮮やかな緑溢れる春の季節に、その繊細なピンクや白いのバラの花を見ると、なんとも嬉しくなるものです。野バラは木や茂みの中で蔦を絡ませながら広がり生長し、春から初夏にかけて辺りはその素晴らしい香りに包まれます。野バラの花の命は短く、実が成り始めた頃にはもう花は姿を消してしまいます。そして、秋になる頃には一面鮮やかな緋色の実が成ります。それらの実が鳥たちのご馳走となる前に収穫。鳥たちが食べ尽くす前に私も少々この実を分けてもらう、というわけです。私に必要な量はほんの少しで大丈夫。残り全ては鳥たちが冬を越すための食料として残しておきます。
 ローズヒップは他の柔らかな果実のように、それ自体で食べることはできませんが、細かく砕き、砂糖を入れたお湯の中でグツグツ煮ると、絶妙な風味のあるビタミンCたっぷりの美味しいシロップが出来上がります。
 私が子どもの頃、冬の朝、学校に行く前は母親が私と弟たちを並ばせ、大さじ一杯のこのシロップを飲ませてくれたものです。ローズヒップは風邪予防にも素晴らしい効果を発揮するのです。同時に母は私たちの健康のためコッドリバーオイル(タラの肝油)も飲ませていたのですが、私はこれが大の苦手で、ローズヒップシロップの方を飲みたがっていたのは、今では懐かしい記憶です。・・」

野生のローズヒップとローズヒップシロップ


お砂糖とローズヒップ

山野をめぐって食材探し!

「私は年間をとおして四季折々の田舎道を散策するのが大好きです。特に秋の散策はバスケットを持って出かけると、帰りにはバスケットが野生の果物でいっぱいになるという楽しみがあります。また、時にはキノコや栗やヘーゼルナッツなどの木の実を見つけることも。栗を拾ったら、家の暖炉でローストし、ヘーゼルナッツはそのままかじり楽しみます。このように秋の世界は自然の恵みにあふれています。そんな自然の中の宝物を探しに行くために、時には自転車で遠くまで出かけることもあります。・・
 私の散策は時に荒地に向かうことも。目的はその原野に広がる紫色の美しいヒースの花摘みです。ヒースの花は長持ちし、その香りはまるで素晴らしい自然界の中にいるような気持にさせてくれるのです。・・」


 野原の花や果物を利用するというのは、太古の昔から行われてきた自然の恵みをいただく営みですね。我が家でも今の時期はクサイチゴの実を草地から取ってきてヨーグルトに乗せていただいたりしています。